昭和40年~50年代にかけて気仙沼湾の環境が悪化してきました。赤潮が発生し湾内はまるで醤油を流したような茶色の海となったのです。
1個のカキは呼吸のため1日200リットルもの海水を吸っています。水と一緒に吸い込んだプランクトンがカキの餌なのです。 プロロセントラルミカンスという赤潮プランクトンを吸ったカキの身が赤くなり血カキと名付けられたのです。全く売り物にならず廃棄処分されました。
原因は水産加工場から垂れ流される汚水、一般家庭からの雑排水、農業現場で農薬、除草剤の使用、手入れのされていない針葉樹林からの赤土流出など、多岐に渡っていました。また、このように海に流れこむ水が汚染されている状況の他に、気仙沼湾に森の養分を運ぶ大川の河口から僅か8キロ地点で、ダム建設計画まで持ち上がっていました。縦割行政と言われる行政システムは、森・川・海を別々に考えてたのです。